世の中には、 「今までなかったアイディアをビジネスにして成功した人」や、「ヒット商品に新たな+αサービスを付加させて成功した人」など、様々な工夫やアイディアで、ビジネスを成功させた人が沢山います。
ここでは、そのような成功者が
スイス時計業界に革命をもたらしたマーケティング戦略
高級時計製造大国で有名なスイスですが、そんなスイスも時計産業が低迷していた時代がありました。
その原因となったのは、精巧で低価格なクオーツ時計(電池をエネルギー源とする腕時計)の出現です!
スイスは、クオーツ技術を過小評価し、クオーツ時計の研究開発を疎かにしていたため、 スイスの時計産業は、大きな打撃を受け、スイス時計の売り上げは、劇的に転落し、多くの時計メーカーが倒産に追いやられてしまいました。
そんなスイスの時計産業を救った人物こそ、今回紹介する経済コンサルタントのニコラス・ハイエックです。 ニコラス・ハイエックは、時計を個性を表現するファッションアイテムとして販売し、その斬新なアイディアを実現させ、時計産業に革命を巻き起こしました。
しかし、変革を起こすということは大変なこと...。
消費者の反応を見るために、『アメリカのデパートでの店頭販売』を実施してみましたが、 結果はさんざんなもので、スウォッチというアイデアを批判する声が多数あったといいます。
当時のハイエックは、こう述べています。
「スイスやアメリカのような国で大衆向けの製品を作れるのは、
幼い頃や若い頃のファンタジーやイマジネーションを大切にしてこそだ。
スイスの大企業のCEOがファンタジーを語るのかと笑われるかもしれないが、 ヨーロッパの大組織は牢獄のように硬直している。規則だ何だで、がんじがらめだ。
考えもせずに否定し、笑い飛ばすことで、我々はあまりにも多くのアイデアを潰してしまっている。」
ハイエックは、改革を実現するためにファッション業界を参考にしたと言われています。
また、Swatch(スウォッチ)の製品ラインは、当時の時計業界のどの企業とも異なる管理方法がされており、 季節ごとに変更され同じ製造ラインが再び出来ることはないというもの。 種類は非常に多く、常に70デザイン以上もの時計が生産されました。
その結果、洋服や気分によって組み合わされるアクセサリー感覚として着飾れるようになり、 スウォッチの人気は、すぐに世界中に広まり、スイス時計産業全体を救うにまで至りました。
スイスの“高級腕時計”のイメージを逸脱し、
って大切なんですね~Σ(゚Д゚)
- 枠にとらわれない柔軟な考え方ができる
- 新しいビジネスモデルを考案する
- スモールビジネスの弱点を改善した